さらなりん雑記

文房具と和楽器バンドと打首獄門同好会と日記と…。

文房具沼の住人 第59話 「木下綾乃のレターブック」

さらなりんは文房具をこよなく愛しています。

 

その入り口は手紙であったように思います。

社会人になった頃、遠くに行ってしまった学生時代の友人に手紙を書いていました。まだ、今ほどSNSとか流行っていない時期です。

 

手紙を送る、にしてももっと何か工夫することが出来ないだろうか?そう思って、本屋で探したところ出会った本があります。

 

「木下綾乃のレターブック」

著者はイラストレーターさんです。可愛らしいイラストを描かれます。

 

本は手紙のコーナーにあったと思います。

本屋の手紙のコーナーといえば、手紙の書き方や作法などが書かれた本がほとんどです。

その中でも異色でした。

 

「レター」とついているから手紙の事だろうと思って手を取ったように思います。

 

実際の中身は手紙は勿論、「初めて万年筆を買った」話や「東京・関西文具ツアー」といった文房具の事まで書かれてありました。

 

旅行に行った先で文房具を買う。

今となっては当たり前なことですが、社会人になったばかりのさらなりんにとっては衝撃的なことでした。

主たる旅行雑誌では文房具屋さんを表立って取り扱うことはありません。

京都や古い町の紹介に和紙や和文具の話は載りますが、記事としては小さいことがほとんどです。

 

当時のさらなりんは東京出張がたまにありましたので、こちらに掲載されている文房具屋さんに通いました。

銀座の「伊東屋」さん「月光荘」さん吉祥寺の「36」さん…。

 

シーリングスタンプのことも詳しく知ったのはこの本でした。

東京出張のたびに買って帰ったものです。

 

今となっては情報も古くなってしまいましたが、さらなりんにとって文房具愛の原点ともいう本です。

大事な本なので、大切にしまって…。

 

そう、今年のさらなりんは仮面のお兄さんに断捨離!といわれております。

何度もこちらでお話していますね。

本棚から溢れて入れられていた段ボールの中に、この本が入っていました。

 

見つけた瞬間、ここにあったのかとどこかほっとした温かい気持ちになりました。

 

現在はネットだったり、文房具も流行で雑誌も刊行されています。

しかし、さらなりんが若い頃、文房具はそこまで取り上げられることはなかったのです。

(さらなりんが知らないだけかもしれませんが…)

 

大事な、大事な本が出てきました。

こちらは本棚にしまっておこうと思います。

 

 

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