シーリングスタンプ、もしくはシーリングワックスと呼ばれるものはご存じでしょうか?
1.シーリングスタンプ、シーリングワックスとは?
封筒などを留める際に、蝋を溶かして封をし、そこに金属をあてて刻印を浮き上がらせたものになります。
西洋ファンタジー映画では定番で、ハリーポッターシリーズでも出てきたので目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
今ではレトロな雰囲気やオシャレに見えることから、招待状やラッピングに使われることも多いようです。
2.必要なもの
まずは蝋です。
ろうそく型のもので中に芯があるもの、無いもの、また、顆粒タイプがあります。
芯があるものは火の点火がしやすいですが、煤が混じってしまいます。黒色が入ってしまうので蝋本来の色を楽しむのは難しいですが、マーブルのように混ぜることで表情を変えることが出来ます。
芯がないものも多少煤が混じりやすいです。芯ありのものと扱いは大きく変わりません。
顆粒タイプは専用のスプーンを使って蝋を溶かします。一度に複数の色を混ぜることができ、カラフルに仕上げることが可能です。
次に刻印です。
金属のものを用意しましょう。溶けた蝋に押し当てるので熱に強いものでなくてはいけません。
刻印の柄はたくさんあります。
封筒なのかプレゼントのラッピングなのか、中身に合ったものを選ぶと良いでしょう。
残りは火です。
蝋を溶かすために使います。ライターで十分ですが、専用キャンドルもあります。
出来れば、コップに入れた水もあると安心です。
火を使うので万が一ということもあります。周囲に燃えやすいものを置かない、無風状態にする、換気をする等、十分にお気を付けください。
3.使い方
①芯付きの蝋はそのまま火を付ける。芯なしの蝋は削って、顆粒のものは色を選んで専用スプーンに入れて、火にあぶります。
②蝋が解けてきたら、封を閉じたいところなど狙った場所にそっと落とします。慣れないうちはやや多めにすると安心です。
③蝋が固まらないうちに上から刻印を押します。真上から優しく置き、暫くそのままにして20秒待ちます。
④蝋からゆっくり刻印を持ち上げます。
できあがり。
4.応用編
毎度毎度、道具を集めてやるのは面倒、というかたは量産するという手もあります。
クッキングシートは熱にも強く、また紙も剥がれやすくなっています。これを使いあらかじめ作っておくことが可能です。
その際は、出来上がったものの裏に両面テープを貼って、シールのように仕上げるとさらに便利になります。
蝋は様々な物と繋げることが可能です。刻印を押す前にリボンや紐を留めるとプレゼントラッピングとしてかなりオススメです。
5.注意点
シーリングスタンプをする際は、火を扱うので十分に気を付けてください。
やけどは勿論、火事の可能性もあります。水や冷やすものを準備すると良いでしょう。
蝋は惜しまず使いましょう。刻印の重さで抜けてしまうことがあります。もう一度、溶かすという方法もありますが、封筒など紙ものの上ではやり直しが難しくなります。
後悔するよりも気持ち多め、がベストでしょう。
また、郵送は諦めたほうが良いでしょう。
郵便は多くの数を短時間に処理をするため、一通一通機械に通します。シーリングスタンプは薄い蝋ですから、衝撃に弱く割れてしまうこともあります。
贈りものとする際は手渡しが確実です。
6.便利な道具
何だかんだ言ってもシーリングスタンプは面倒くさいという人は、ポリウレタンで作られた似た感じの雰囲気を持つ、シール状になったものが売られています。
しかも、100均、セリアで購入可能です。
色も刻印も豊富に用意されていて、一枚18piece。
粘着力は不安があるので郵送には不向きですが、取り扱いはかなり楽です。
7.まとめ
今回はシーリングスタンプについてまとめてみました。
通販では必要な道具がセットになった商品も販売されています。
いつものプレゼントに変化を付けたい、他の人と差を付けたい方は検討されては如何でしょうか?
価格:3,680円 |
さらなりんは手紙に興味があったのでシーリングスタンプも幾つか持っています。
そのころは顆粒タイプは少なく、また店頭で取り扱っているところもほとんどありませんでした。
東京出張の際、銀座の伊東屋で購入して帰ってきたのを覚えています。
最近、ほとんど使っていなかったので、久しぶりにしてみようかなぁと考えているところです。